令和5年（2023年）4月1日付で東千葉メディカルセンターのセンター長を拝命いたしました岩立と申します。どうかよろしくお願いいたします。
東千葉メディカルセンターは2014年（平成26年）に救急医療、急性期医療への対応が急務であった山武長生夷隅医療圏での地域中核病院として開設されました。この3年間は、救命救急医療に加えて、新型コロナウイルス感染患者も積極的に受け入れてきており、地域に密着した急性期病院として着実に発展してまいりました。一方で、病院管理運営に関しましては、まだまだ十分な体制が確立していたとは言えず、近隣地域住民の方々の信頼を大きく損ねる事態も招いてしまいました。今回、当院が抱えていた諸課題への取り組みの一環としまして、河野理事長のもと、管理運営体制を強化する種々の組織改革が行われております。
当センターには2つの大きな特徴があり、一つは最新の医療機器を備えた三次救急に対応した救命救急センターであること、そしてもう一つは千葉大学医学部との密接な関係を背景に東金九十九里地域臨床教育センターを併設している点です。多くの優れた医療スタッフがそろっており、近隣地域の医療施設はもちろんのこと地元医師会とも緊密に連携しながら、救急医療、急性期医療を行ってまいりました。加えて今後は、一般的な高度医療も積極的に展開していきたいと考えています。また、この地域では高齢化が進んでおりますので、糖尿病や心疾患の合併なども含め、高齢者の身体的特徴を鑑みた急性期医療の研究にも取り組んで参ります。
医学研修教育においては、救急医療・プライマリーケアと各臓器別の専門医教育の両立を目指した研修体制の確立が急務であると考えています。優れた研修医、専攻医を多数獲得できれば病院全体そして地域全体の活性化にもつながりますので、千葉大学との連携をさらに強化して、このバランスが取れた研修体制の確立を目指します。
当院の使命は、救命救急を中心とした急性期医療と次世代を担う優れた若手医師の育成にあります。医療の進歩を地域の皆様に還元し共有していけますように、職員一同全力で取り組んでまいります。ぜひ東千葉メディカルセンターにご期待ください。
